言わずしれた高級車、ロールス・ロイス。
新車では約4,000万円〜という驚異的な価格設定のため、購入はもちろん、乗車したことのある人すら少ないのではないでしょうか。
そうした理由からか、ロールス・ロイスには真偽不明の都市伝説がいくつか存在します。
今回は、そうした都市伝説を解き明かしてみましょう。
「火のないところに煙は立たない」といいますが、都市伝説の真偽やいかに。
都市伝説1: 砂漠でクルマが故障して…
ロールス・ロイスの都市伝説でおそらく最も有名な話がこちら。
都市伝説なのでいくつかバリエーションがありますが、大体は次のような内容です。
ある富豪がロールス・ロイスで砂漠を横断していたところ、クルマが故障してしまう。
複数の情報ソースより編集部要約
無線でサービスセンターに連絡すると、すぐさま新車のロールス・ロイスがヘリコプターで輸送されてきた。
無事帰宅した富豪は、代金を支払うために再度サービスセンターに連絡した。
するとサービスセンターはこう答えた。
「お客様、ロールス・ロイスは故障しません。」
クルマが故障したことが幻に思えるほどの手厚いサポート体制。
まるで映画のような話ですが、ロールス・ロイスのイメージにぴったりのストーリーです。
しかし残念ながら、この話は作り話と思われます。
なぜならロールス・ロイスは、
外装カラーやオプション装備はもちろん、オーナーが望めばシートの刺繍まで自分仕様にできる超・パーソナライズドカーだから。
またロールス・ロイスには職人がハンドメイドで担当する工程も多く、普通のクルマと比べて生産に多くの時間がかかります。
したがって (おそらく) 「在庫車」という概念は存在せず、前述のストーリーのような即納は不可能と思われます。
しかしこの話の肝は真偽ではなく、クルマとお客様に向き合うロールス・ロイスの姿勢。
「自社のクルマは絶対に壊れない」というロールス・ロイスの完璧主義、
そして「全力を尽くしてお客様をサポートする」というサービス精神を表現したストーリーと言えるでしょう。
都市伝説2. ボンネットにコインを立てたまま…
続いての都市伝説はこちら。
ボンネットの上にコインを立てた状態でエンジンをかけても、コインが倒れない
複数の情報ソースより編集部要約
ショーファードリブンカー (専属運転手が運転し、オーナーは後部座席に乗るクルマ) として有名なロールス・ロイス。
その揺れの少なさを表現したストーリーですが、エンジンをかけてもボンネットのコインが倒れないなんて可能でしょうか?
百聞は一見にしかず。
こちらの都市伝説を検証した動画があるので見てみましょう。
なんと、本当でした。
動画内では男性がロールス・ロイス レイスのエンジンにコインを立て、そのままエンジンを始動。
見事にコインは立ったままです!
都市伝説3. 車内で最も大きな音は…
最後にご紹介する都市伝説はこちら。
ロールス・ロイスの車内で最も大きな音は時計の音である
複数の情報ソースより編集部要約
ロールス・ロイスの圧倒的な静粛性を表現したストーリー。
乗っている人が身につける腕時計を指しているのか、ダッシュボードのアナログ時計を指しているのかわかりませんが、
本当でしょうか?
こちらも動画で検証してみましょう。
2021年式 ロールス・ロイス ゴーストのPOVドライビング動画です。
ぜひヘッドフォンを装着して、車内の音を聞いてみましょう。
ヘッドフォンを付けて動画を見てみると…
残念ながら、この都市伝説はウソのようです。
さすがのロールス・ロイスでも、車内で最も大きい音が時計の音、ということはなさそうです。
しかし、普通のクルマと比較するとその静粛性に驚かされます。
上の動画では1:45でエンジンをかけていますが、車内からエンジン始動音はほとんど聞こえません。
また低速走行〜市街地走行ではほとんどロードノイズはなく、ウィンカーの音の方が大きいくらい。
少しオーバーですが、ロールス・ロイスの別格っぷりを表現したよい都市伝説といえそうです。
まとめ
今回は高級車中の高級車、ロールス・ロイスにまつわる神話を検証してみました。
残念ながらウソと思われるストーリーもありましたが、実際に動画で見てみるとその 別格っぷりがよくわかりますね。
その完成度とカスタマーサービスの高さから、世界中のVIPに愛されているロールス・ロイス。
自動車界の最上級ブランドの1つとして、これからも常識に囚われない神話を作り続けていくことでしょう。
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