トランク容量もたっぷり!機械式駐車場にも入るスバル XVに試乗。

スバル XV

「SUVに乗りたいが、車高が高いと駐車場に入らない」
そんな悩みの答えになるかもしれないのが、今回ご紹介するスバル XV。
SUVらしいルックスを残しながらも全高は1,550mm。
一般的な機械式駐車場ならギリギリOKの高さです。

もちろんスバルらしく最先端の安全装備を備えており、かゆいところに手が届くようなユーティリティ装備も満載。
魅力的な1台に仕上がっています。

※今回ご紹介するのは3代目モデルの1.6i-L EyeSight (GT3E5VC)

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オフロードをガンガン走れるような、頼れる外装。

スバル xv
正面から。
キリッとしなやかなヘッドライトとヘキサゴングリルが印象的なフロント。

まずは外装から。
試乗車はクリスタルホワイト・パールという色で、税込33,000円のオプションカラーです。

フロントのど真ん中には、スバル車らしく六角形のグリルがセットされています。
このグリルは見た目通り「ヘキサゴングリルと呼ばれており、

  • 自然界で最も安定した形であること
  • スバル = 六連星

というダブルミーニングなのだとか。

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404: ページが見つかりませんでした | オーバーステア 寄り道しつつクルマで贅沢に旅する「現代のグランドツアー」を提案するライフスタイルメディアです。自動車情報を中心に、ドライブコースやファッションなど生活を彩るさま...
スバルXVのサイドビュー
ボディサイズはミドルクラスですが、車高が低いためワゴンチックなサイドビュー。

続いてサイドビュー。
SUVらしく車高が上がっていますが、ボディそのものの形状はワゴンに近いかもしれません。

スバルxvのバックビュー
リアバンパーにつけられたミゾがおしゃれ!

リア。
心なしか、フロントから見たときよりも車高が高く感じられます。

スバルxvのホイール
標準装備される17インチのアルミホイール。
レクサスやメルセデス・ベンツでも取り入れられている切削光輝ホイールです。

ホイール。
試乗車のグレード1.6i-L EyeSightでは、17インチのホイールが装着されます。
スバルらしく六角形を散りばめた独特なデザインですが、中央がブラックアウトされておりオフロードでも映える予感。

スバルxvのサイドミラー
小さめのスマートフォンくらいあるサイドミラー。

サイドミラー。大きくて見やすい!
昨今のクルマ同様、電動格納式のミラーが全グレード標準装備されています。

スバルxvのアイサイト
前方に目を光らせるアイサイト。

グレード名が示す通り、XVはアイサイトを全グレード標準装備
具体的には、以下のような予防安全機能が装備されます。

  • プリクラッシュブレーキ
  • AT誤発進抑制制御
  • 全車速追従機能付きクルーズコントロール
  • 車線逸脱抑制
  • ふらつき警報
  • 先行者発信お知らせ機能 など…

※ちなみに、「後退時ブレーキアシスト」だけは、ベースグレード「1.6-i EyeSight」には装備されません。

スバルxvのサイドミラー
ドアミラーに付けられたカメラ

さらに試乗車にはアイサイトセイフティプラス(視界拡張)」というオプションが装備されています。
フロントグリル・助手席側ドアミラーに追加でカメラが取り付けられ、ドライバーの死角をカバーできるというもの。

スバルxvのマルチファンクションディスプレイ
マルチファンクションディスプレイ (車両周辺の映像)

ステアリング左下の「VIEW」ボタンを押すと、マルチファンクションディスプレイに車両周辺の映像が映し出されます。
ボタンは運転中にも押しやすい位置にあるので、見通しの悪い交差点に差し掛かった際などに即座にカメラを起動することができます。

インテリアにも先進機能満載。これぞ2020年代のクルマ。

スバルxvの運転席
黒を貴重としたインテリア。
ところどころ本革やピアノブラックパネルがあしらわれており、高級感があります。

続いてインテリアも見ていきます。
試乗車のインテリアは全体的にブラック×オレンジステッチでまとめられており、上品ながらもスバルのスポーティさをさり気なくアピール。

スバルxvのステアリング
ステアリング。
中央に光るスバルロゴが美しい。

ステアリングは本革巻き
(オプション装備。「1.6i-L EyeSight」のみ、オプションで本革巻きに変更可能)

ちなみにCVTながらパドルシフトも装備しており、ちょっとしたスポーツ走行も楽しめそう。
(パドルシフトは、ベースグレード「1.6i EyeSight」以外に標準装備)

スバルxvのメーター
メーター。
昼夜問わず見やすいカラーディスプレイが嬉しい。

メーターは、アナログとデジタルが融合した近年よくあるタイプ。

XVにはメーター内部のほか、ダッシュボード上部にもディスプレイが搭載されており、表示される情報も使い分けられています。
メーター内部のディスプレイには、走行と直接関係する情報を表示。
当然ですが、速度・航続距離・燃費などはこちらのディスプレイに表示されます。

ディスプレイが多くて人によっては戸惑うかも。
でも目線の移動や利用用途を考えると、自然な配置かもしれません。

スバルxvのセンターコンソール
センターコンソール

センターコンソールはピアノブラックでまとめられています。
試乗車に搭載されていたのは、三菱電機のDIATONE 8インチナビ。(純正オプション)
近年のカーナビらしく、タブレットPCのようにサクサク!

スバルxvのエアコン
オートエアコン。
近年はナビ一体型のエアコンも多いですが、運転中操作しやすいのはやはりダイヤル式でしょうか。

グレードにより仕上げが異なりますが、XVは全グレードでフルオートエアコンを標準装備
直感的にわかりやすい物理ボタン&ダイヤル。
試乗車のグレード「1.6i-L EyeSight」では、ダイヤル外周がシルバー塗装されています。

スバルxvのUSBポート/シガーソケット
エアコン下の収納スペース。
ラバー加工がされており、スマホを置いても滑りにくい。

エアコンの下はラバートレーになっており、スマホなどを置くのにちょうど良さそう。(ワイヤレス充電は未搭載)
USBが2口とシガーソケットも用意されているので、拡張性もありますね。

スバルxvのマルチファンクションディスプレイ
マルチファンクションディスプレイ (ナビゲーション画面)

ナビ上部にはマルチファンクションディスプレイ。(※ベースグレードの「1.6i EyeSight」以外に標準装備)
こちらのディスプレイには、ナビゲーションや再生中のオーディオ、車両の傾きといったオプショナルな情報が表示されます。
常時表示できる画面は1種類のみで、画面の切り替えはステアリング横のスイッチで行います。

フロントガラスに投影されるタイプのヘッドアップディスプレイも快適ですが、日光が強い瞬間などは見えづらいことも。
その点、XVに搭載されるタイプのディスプレイは天候や明るさに左右されず視認性が一定なのが強みと言えそうです。

スバルxvのマルチファンクションディスプレイ
マルチファンクションディスプレイ (車両情報)

ナビゲーション画面の他には、車体の傾きやタイヤの回転状況を表示する画面や、

スバルxvのマルチファンクションディスプレイ
マルチファンクションディスプレイ (オーディオ)

オーディオ情報。
そして、前述の車両周辺のカメラ映像もこちらのディスプレイに表示されます。

スバルxvのシフトノブ
本革巻きシフトノブ

本革巻きのシフトノブ。(ステアリング同様、「1.6-L EyeSight」ではオプション装備)
シフトノブを「M」に入れれば、パドルシフトを使ったスポーツ走行が楽しめます。

ベースグレードの「1.6i EyeSight」および「1.6i-L EyeSight」は、標準ではウレタン製シフトノブ。
「1.6i-L EyeSight」のみ、オプションで本革巻きに変更可能

スバルxvのカップホルダー
カップホルダーとサイドブレーキ

シフトノブ下には、カップホルダーとスイッチ類が並びます。
XVは全グレードで電動パーキングブレーキを採用しています。

気になるのが、パーキングブレーキ横にある2つのボタン。
「AVH」「X-MODE」とはなんでしょう?

「AVH」は、Auto Vehicle Holdの略。
ブレーキペダルを離してもクルマを停止させる機能で、渋滞時などで重宝します。

「X-MODE」
こちらは簡単に言うとオフロードモード。
「SNOW・DIRTモード」(滑りやすい道向け)、「DEEP SNOW・MUD」(ぬかるみ道向け) の2種類があり、モードを選択すると自動的にクルマのパフォーマンスを制御してくれます。
XVは超本格派SUVというキャラクターではありませんが、悪天候時などに重宝しそうです。

スバルxvのアームレスト
アームレスト

オレンジステッチがおしゃれなアームレスト。
開けると…

スバルxvのアームレスト収納
十分な深さのあるアームレスト収納

しっかりと深さがあり、容量たっぷり。
比較用にボトルガムを置いてみましたが、高さにかなりの余裕があります。
また、アームレスト内にもシガーソケットとUSB (x2) を装備しています。

スバルxvの後部座席/リアシート
リアシート

リアシートも拝見。
ブラック×オレンジステッチという基本デザインはフロントシートと共通です。
基本的なデザインはフロントシートと共通ですね。

スバルxvの後部座席/リアシートの余裕
リアシート着席時のゆとり。
大人が普通に着席する分には十分な広さがあります。

注目したいのが、リアシート着席時のゆとり。
私の身長は168cmですが、フロントシートを通常の位置にセットしてもこれだけの余裕がありました。
(写真は、比較用のiPhone 13 mini)

ただ、これはクルマの全長から考えると当然かもしれません。
XVの全長は4,485mm。
これはトヨタ C-HR (4,385mm) よりも10cm長く、マツダ CX-5 (4,575mm) よりは9cm短いという大きさ。
車高はそれほど高くありませんが、全長はミドルサイズSUV並のようです。

スバルxvの後部座席/リアシート開口部
ドア開口部。
あと1段階開くクルマもある気がしますが、通常の乗り降り用途には十分。

リアシートのドアを最大限開くと70°くらいでしょうか。
「もう1段階くらい開けば…」というのが正直な感想ですが、リアシート前面に十分なゆとりがあるため十分乗り降りはしやすいでしょう。

スバルxvのリアシートカップホルダー
リアシートのカップホルダー

リアシートにもアームレストを装備。
一方トランクスルーはないので、長尺のものを入れる際は左右どちらかのシートを倒しましょう。

トランク容量は385L。ゴルフバッグは3つ入ります。

スバルxvのトランク
トランク (リアシート使用時)

こちらがXVのトランク。
リアシート使用時で385Lの容量があります。(2.0Lモデルは340L)
荷室の高さは777mm (2.0Lモデルは722mm)、最大幅は1,039mmです。
スバル公式サイトによると、ゴルフバッグは3つ載せられるのだとか。

スバルxvのトランク
リアシートを倒したところ

リアシートを倒してみました。
残念ながらフルフラットにはならず、リアシート背面が少し浮き上がっています
トランク底面とリアシート背面はなだらかに連続していますが、車中泊となると若干の寝づらさを感じるかもしれません。

スバルxvのリアシートフック
リアシートに装備されたフック

リアシート・トランクにはちょっとした装備も用意されています。
リアシートのヘッドレスト付近には大きめのフック
かなりしっかりした作りなので、大きな買い物袋などをぶら下げるのに使えそうです。

スバルxvのトランク横フック
トランク左右に装備されたカーゴフック

そして、トランクルーム左右には丸形のカーゴフックも装備されます。
こちらは比較的小型なので、大型あるいは長尺のものをロープで固定したりする用途が向いているかも。
いずれにせよ、普段遣いやアウトドアなどで役立ちそうな装備は嬉しいですね。

総評

スバル XV

それでは総評です。
試乗した上で感じたSTRENGTH (強み) ・WEAKNESS (弱み)を総括します。

STRENGTH

  • 目線に合ったマルチファンクションディスプレイ
  • 機能的なインテリア
  • 最先端の安全装備 (しかも、標準装備のものも多い!)

WEAKNESS

  • キャラの方向性 (?)


WEAKNESSについて補足しておきます。
「キャラの方向性」というのは、あくまで私の感想です。
今回試乗してみて、純粋にXVはいいクルマだと感じました。
ただ例えるならば全科目平均点以上取っている受験生」のような印象。
どの側面もよく出来ているのですが、明確な得意科目を見つけられませんでした

強いて言えばアイサイトなどの安全装備・安心性が得意科目にあたると思いますが、
昨今は各メーカーとも安全装備を備えているので、今回試乗した範囲では突出した差異を見い出せませんでした…

全方位でバランスが取れており、SUVでありながら一般的な機械式駐車場にも入るスバル XV。
ショッピング好きの都会派にも、自然が大好きなアウトドアマンにも、良き相棒となってくれるのでは?

スペック

メーカー スバル | Subaru
モデル XV (2021年式)
グレード 1.6i-L EyeSight
ボディサイズ 全長4,485×全幅1,800×全高1,550mm
ホイールベース 2,670mm
車両重量 1,410kg
エンジン  1,599ccDOHC
最高出力 85kW(115ps)/6,200rpm
最大トルク 148Nm(15.1kgm)/3,600rpm
トランスミッション AT (CVT)
駆動方式 AWD (常時四輪駆動)
燃料 無鉛レギュラーガソリン
WLTC燃費 13.3km/L
トランク容量 (後部座席利用時) 385L ※VDA法
価格 (税込) 2,332,000円〜
メーカーサイト https://www.subaru.jp/
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