アストンマーティンが2023年11月17日-11月19日の3日間にわたり日本で開催したイベント「ASTON MARTIN ARCADIA TOKYO 2023」。
アジア太平洋地域 (APAC) のオーナーに向けたイベントで、2年に一度開催予定。
初開催となった今回は、以下の日程でした。
- GATHERING DAY 1 (11月17日)
- 13:00-19:00 「コンクール・デレガンス」車両展示 (一般観覧・投票)
- GATHERING DAY 2 (11月18日)
- 10:00-12:00 「コンクール・デレガンス」表彰式
- 13:00-14:00 オーナーズパレード出発 (浅草寺〜富士スピードウェイホテル)
到着後、夜にガラ・ディナーおよびチャリティーオークション
- TRACK DAY (11月19日)
- 9:00-10:00 オープニングセレモニー・グリッドウォーク
- 10:00-17:00 TRACK DAY
GATHERING DAY 1およびDAY 2に東京・浅草寺で行われたコンクール・デレガンスでは、アストンマーティンの創立110周年にちなみ110台のアストンマーティンが集結。今回の記事ではDAY 2の様子をお届けします。
浅草寺の本堂横の小道から展示がスタート。
朱印所の前に展示されていたのは、1970年式のDB6 mk2 Vantage。
近年のアストンではモデル名として定着した「ヴァンテージ」ですが、当時は高性能バージョンを示す仕様名でした。
ボンドカーとして名高いDB5の後継モデルであるDB6は、イギリス国王 チャールズ3世も長年愛車としています。
こちらは1950年式 DB2。
かつてアストンマーティンのオーナーであった実業家のデイヴィッド・ブラウンの名を冠した2台目のモデルで、ベントレーが設計した水冷直列6気筒エンジンが搭載されています。
現代のアストンマーティンと比べるとグリルの形が特徴的ですが、台形のフォルムはこの時代から受け継がれていることにロマンを感じます。
最新モデルのDB12ももちろん登場。
「世界初のスーパーツアラー」を謳うこのモデルは、最高出力680PS・最高速度325km/hを生み出すV8エンジンを搭載。
現代的で洗練されたインテリアを併せ持ち、DB11から正統進化を遂げています。
やはりアストンマーティンといえばグリーン。
フロントスクリーンから覗くタンカラーのインテリアとのコンビネーションがどこかクラシカルでもあり、このクルマが2023年式であることを忘れてしまいそう。
今回の展示で一際目を引いていたのが、こちらのトラクター。
サイドに記載された”DAVID BROWN”が示す通り、こちらもデイヴィッド・ブラウン時代の製品です。
クラシックカーと並べて展示されている姿はユニークですが、グリルにはしっかりとアストンマーティンのエンブレムが吸えられています。
メイン会場となったのは、本堂裏の駐車場スペース。
1日目はあいにくの荒天でしたが、2日目は快晴。ほのかに冬らしさを感じる空の下、ずらりと並んだ名車を存分に楽しむことができました。
少し開けたスペースにぎっしりとアストンマーティンが並ぶ姿は壮観!
イベント開始前からギャラリーが集まっており、エンスージアストではない一般客も楽しんでいるようでした。
創立110周年を記念した限定車「ヴァラー (Valour)」も日本で初公開。
エンジンから電気へのシフトが起こりつつあるこの時代に、V12エンジンとマニュアルトランスミッションを組み合わせた異端児です。ライトブルー×レッドというカラーリングもあってか、会場で一際注目を集めていました。
手前のOne-77は2008年に発表された限定モデルで、12気筒のNAエンジンを搭載。
その名の通り世界に77台しか存在しない貴重モデルですが、まさか浅草でお目にかかるとは不思議な感覚になります。
奥に鎮座するラゴンダ・タラフは4ドアのスーパーサルーン。
招待制でのみ購入できるモデルで、当初は中東の顧客をターゲットにしていました。「ラゴンダ」とはアストンマーティンと同時期にデイヴィッド・ブラウンに買収された高級車ブランドですが、現在はアストンマーティン内のサブブランドとして復活を遂げています。
トヨタ・iQをベースとするシグネットも3台展示。
かわいらしいフォルムに伝統的なグリルが装備される、まさに唯一無二の存在です。
会場の隅に3台並んでいる様子はまるで兄弟のようでした。
誰も予想しなかったアストンマーティンと浅草のコラボレーション。
「伝統」と「美」という2つの共通項を踏まえると、意外にも相性は良いのかもしれません。
アストンマーティンらしさを存分に味わえるASTON MARTIN ARCADIA。
2年後の開催も楽しみです。
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