2017年に発売された、トヨタのジャパンタクシー (JPN TAXI)。
見慣れないワゴンタイプのタクシーでしたが、高い天井やスライドドアなどの実用性の高さあってか、すっかり社会に溶け込みました。
そこでふと思うのが、「ジャパンタクシーって自家用車にできるのだろうか?」
人も荷物も乗せやすく、燃費も良くて経済的。
なんと言っても人と被らない!
そんな魅力に気づいてしまったあなたのために、自家用車とするためのハードルをご紹介します。
ジャパンタクシーは自家用車にできる?
結論から言えば、ジャパンタクシーを自家用車にすることは可能です。
同車種はトヨタの公式サイトで「ビジネスカー」に分類されていますが、法人ではなく個人であっても購入することができます。
ちなみに価格は、上級グレードの「匠」が3,564,000円。
標準グレードの「和」が3,338,500円。(いずれも消費税込)
国産車だとちょっとした高級車と言えそうですね。
ただし、購入にあたっては注意点が。
お金さえ用意すれば、個人でもジャパンタクシーを購入できます。
しかし自家用車として普段使いするには、いくつかハードルがあるようです。
燃料はLPG (液化石油ガス) のみ
おそらく最大のハードルがこちら。
ジャパンタクシーの燃料はLPG (液化石油ガス) なので、通常のガソリンスタンドでは補給できません。
どこで補給するかと言うと、LPGスタンド。
都内にもいくつかあるのですが、その多くは法人専用となっています。
したがって個人向けに販売を行っているLPGスタンドが近くになければ、車両を購入したとて普段使いはできなそう。
タクシー事業者ではないので、補助金を受け取れない
ラゲッジスペースが大きく、車椅子のまま乗車することもできるジャパンタクシーは、国土交通省より「ユニバーサルデザインタクシー (UDタクシー)」として認定されています。
そして ユニバーサルデザインタクシーを導入するリース事業者に対しては、国および自治体から補助金が支給されます。
東京都の場合、国・都の補助金を合わせれば1台につき100万円。
無視できない金額です。
一方、自家用車として購入する場合はもちろん助成対象外。
国産高級車並の車両価格を自力で払わなければなりません。
タクシー用装備は外した状態で販売
ジャパンタクシーを個人が購入した場合、タクシー用の装備は外した状態で引き渡されます。
したがってルーフの行灯やダッシュボードの表示板、タクシーメーターなどは付属しないはず。
自家用車として使う分には問題ありませんが、趣味でタクシー車両を所有したい方にとっては残念かもしれません。
それでも魅力的なジャパンタクシー。
自家用車として購入することは可能ですが、いくつかのハードルがあるジャパンタクシー。
300万円以上という車両価格を考えると、やはり普通の車種を買うことが現実的かもしれません。
しかし価格の安いLPGを燃料としているため、燃料代は普通のクルマの6〜7割ほど。
さらに燃費は16.8km/L (WLTC) と良好。
タクシーとして設計されているため耐久性も高いはずで、長く乗るならば高い買い物ではないかもしれません。
なんといってもハードルが高ければ高いほど珍しいわけで、自家用車として所有することの意味や優越感は高まることでしょう。
個性派なあなたは、一度検討してみては?
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