まるでキャンプギア！ 遊びゴコロ満載のスズキ スペーシア ギアをレビュー。

どことなくレトロな見た目でありながら、トレンドのパステルカラーを取り入れた”イケてる”クルマ。
スズキ スペーシア ギアには、そんな第一印象をいだきました。

小柄な見た目とは裏腹に、車内には快適装備が盛りだくさん。
後席を倒せば広大な空間が出現するのでアウトドアも思い切り楽しめそう。
今回はそんな1台をレビューします。

無骨×キュート。海へ、山へ、どこでも絵になるエクステリア。

試乗車のボディカラーは、「デニムブルーメタリック ガンメタリック (2トーンルーフ)」。
その名の通りデニムを彷彿とさせるスモーキーなブルーが少し渋い。

エクステリアパーツはほとんどブラック塗装されていることもあり、軽自動車でありながらどこか重厚感を感じる雰囲気にまとまっています。

リアから見ると、馴染みのある軽自動車ルック。
全幅は1,475mmと小さいので、狭い路地でもラクラク入れます。
一方で全高は1,800mmなので、機械式駐車場は厳しいかもしれません。
(一般的な機械式駐車場の全高制限は1550mm以下)

ホイールは、黒のアルミホイール。
軽自動車ながら安っぽさはなく、エクステリアのアクセントになっています。

シンプルでも実用性を秘めたインテリア。

インテリアは、「シンプル but 実用的」。
メッキパーツなどの装飾品はほぼ皆無ですが、普段遣いを意識した必要十分な装備になっています。

フロントシートも運転席と助手席を行き来できるスタイルで、幅寄せしすぎた時でも大丈夫。

助手席側のダッシュボードには大容量の収納ボックスが。
何かと置き場所に困るティッシュケースやサングラスなどを収納できます。

(※全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車の場合はDVD/CDスロットが装着されるため、助手席の収納ボックスは利用できません。)

スライドドアなので、リアシートへの乗り込み・積み込みもラクラク。
狭い駐車場で隣のクルマにドアパンチする心配もありません。

スペーシア ギアは、リアシートを含め全席撥水加工済み。
マリンスポーツ用品や雨に濡れたキャンプギアでも、気にせず積み込めるのは嬉しいポイントです。

リアシートの幅は少々コンパクトですが、のっぽなボディ形状が幸いして頭上空間は広々。
大人4人乗車時でも快適なドライブが楽しめます。

フロントシートの座面には、折りたたみ式のテーブルを装備。
穴が空いたドリンクホルダーは、コンビニコーヒーのカップでもしっかりホールドしてくれます。

リアウィンドウには手動式のブラインドが格納されています。
日除け目的だけでなく、ちょっとした仮眠時の目隠しにも使えます。

リアシートを倒せば、広大な空間が出現。
トランク開口部が下に凹んでいるため、重い荷物でも積みおろしラクラク。
シートは左右独立している上、トランク側からでも倒すことができるため手間いらずです。

ちなみに、別売りのバックドアネットはスペーシア ギアのトランクにピッタリ！
暑い夏でも換気をしつつ、快適な車中泊を楽しめます。

一方で、リアシートを倒さない場合のトランクはかなり狭め。
高さは問題ありませんが奥行が非常に短いため、リアシートに積み込むほうが良いかもしれません。

総評

スズキ スペーシア ギアは、小柄なボディに遊びゴコロを満載したポップで楽しいクルマでした。
今回の総評です。

STRENGTH

WEAKNESS

小柄ボディでありながら、人も荷物も載せられる十分仕様。
水滴・汚れ対策もバッチリなので、海や山へ行くあなたの相棒となること間違いナシ。
次の愛車に、いかがですか？

スペック

メーカー		スズキ | Suzuki
モデル		スペーシア ギア
グレード		HYBRID XZ (2022年式)
ボディサイズ		全長3,395×全幅1,475×全高1,800mm
ホイールベース		2,460mm
車両重量		880kg
エンジン		658cc 水冷4サイクル直列3気筒エンジン
最高出力 (エンジン)		38kW(52ps)/6,500rpm
最大トルク (エンジン)		60Nm(6.1kgm)/4,000rpm
最高出力 (モーター)		2.3kW(3.1ps)/1,000rpm
最大トルク (モーター)		50Nm(5.1kgm)/100rpm
トランスミッション		CVT
駆動方式		FF
燃料		無鉛レギュラーガソリン
WLTC燃費		21.2km/L
トランク容量 (後部座席利用時) ※		不明
価格 (税込)		172万5,900円〜
メーカーサイト (税込)		https://www.suzuki.co.jp/car/spacia_gear/

※トランク容量はVDA法