不思議と懐かしい存在でした。2019年式カローラフィールダーを試乗。

トヨタ カローラフィールダー


2023年1月現在、トヨタが販売するワゴン車は以下の2つ。
・カローラツーリング
・カローラフィールダー

真新しいデザインのカローラツーリングと比べると、旧世代顔のカローラフィールダーは注目されにくい存在。
しかし試乗してみると、ガシガシ使えるカローラフィールダーの良さがわかってきました。

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少し懐かしい、トヨタの旧世代顔。

カローラフィルダーのフロントフェイス
フロントフェイス

現行モデルは3代目。
マイナーチェンジはあるものの、トヨタのアイコンであるキーンルックを体現した基本的なデザインは、2012年から変わっていません。

全幅は1,695mm。
外見は大きく見えますが、全幅はヤリスとまったく同じ。
住宅地の路地から酷道まで幅広くこなせそうなサイズです。

トヨタ・カローラフィールダー

ちなみに全長は4,400mmとミドルSUV並。
カローラフィールダーは縦に細長い形になっていることがわかります。

トヨタ・カローラフィールダーのリア
リア

テールランプは横長なデザイン。
良くも悪くも特徴が少なく、タイムレスな見た目です。

必要最低限。アウトドアにガシガシ活用したいインテリア。

トヨタ・カローラフィールダーのステアリング
ステアリング

続いて内装を見ていきましょう。
3本式のウレタンステアリングが装備されています。
近年のクルマには珍しく、ボタンレスのステアリング。

選曲や音量調節ができないのは不便ですが、ノスタルジックな気分に浸れるかも。

トヨタ・カローラフィールダーのメーター
メーター類

メーターは3連式。
ブラックを基調としつつ赤色をアクセントとしたスポーティなデザインです。
メーター内部のディスプレイは、ゲームボーイを彷彿とさせる懐かしいデジタル表記。

トヨタ・カローラフィールダーのエアコン
エアコン

エアコンはダイヤル式。
ディスプレイはありませんが、温度調節のダイヤルは非常に直感的。
ダイヤル位置も運転席寄りなので、運転中の操作もらくらくです。

トヨタ・カローラフィールダーのシフトノブ
シフトノブ

シフトノブもウレタン製ですが、根元部分はクローム仕上げが施されています。
シフトパターンは少々分かりづらいため慣れが必要かも。
写真では分かりづらいですが、カップホルダーはシフトノブ上部に2つ装備されています。

トヨタ・カローラフィールダーのサイドブレーキ
サイドブレーキ

サイドブレーキはレバー式を採用。
その横にはシガーソケットと小型のトレー。

トヨタ・カローラフィールダーのセンターコンソール
収納ボックスを兼ねる肘掛け

肘掛けは収納ボックスを兼ねています。
深さもしっかりとあり、かなりの収納力。

トヨタ・カローラフィールダーの助手席ボックス
助手席ダッシュボードの収納

収納といえば、助手席側のダッシュボードにも収納があります。
車検証や取説を入れるグローブボックスとは別にあるため、まるまる自由に使える収納です。
ティッシュボックスなどにちょうど良さそう。

カローラ・フィールダーの後部座席
後部座席

続いては後部座席。
前述の通りヤリスと同じでコンパクトな全幅ですが、中央には肘掛けを装備しています。

また、カローラフィールダーは後部座席を含めすべての窓にオートクロージャーを装備。
(※オートクロージャー=ボタンを深く押し込めば自動で窓を開閉できる機能)

日本車だとフロントシートのみに装備されるクルマが多い中、これは嬉しいポイントです。

カローラ・フィールダーの後部座席
後部座席の余裕

ワゴンタイプなこともあり後部座席着席時の余裕もたっぷり
フロントシートを快適な着座位置に設定しても、膝前にはこぶし数個分の余裕がありました。
足を組むこともできそうです。

カローラ・フィールダーのトランク
トランク

トランクはもちろん大容量。
後席利用時でも407Lもの容量を備えます。
ちなみにミドルサイズSUVであるハリアーの容量が409Lですので、ほぼ同じということになります。

カローラ・フィールダーのトランプ
座席を倒した状態

シートを倒せばフルフラットに。
この状態だと容量は872L。自転車の積載も余裕です。
トランクのレバーを引っ張れば後部座席が倒せる工夫も◎

運転してみて

トヨタ・カローラフィールダーのヘッドランプ
ヘッドランプ

今回も一般道と高速両方で試乗。
結論としては、踏み込み時の加速ラグが少々気になりました。

踏み込みが必要な時 (例えば、大型の国道での合流時、立体駐車場の上り坂) においては、
ペダルを強く踏み込んでから少し遅れてパワーが出るような感覚。

もちろん平坦な一般道を走る分には全く問題ありませんが、急加速は少し苦手なのかも。
全長も長いことですし、ヨットのように荷物をたくさん積み込んでゆったりと走るのが良いかもしれませんね。

総評

トヨタ・カローラフィールダー

いかがでしたか?
今回はトヨタ・カローラフィールダーを試乗してみました。
所感をまとめると以下のようになります。

STRENGTH

  • ワゴン車の特権! 圧倒的な積載力
  • すばらしい積載力ながら、コンパクトカーと変わらない全幅

WEAKNESS

  • アクセル踏み込み時の加速ラグ

上記には記載しませんでしたが、
よく言えばシンプル、悪く言えば古臭いインテリアも印象的でした。
割り切って使えば機能的ですが、特別感を求める人からするとインテリアは物足りないかも。
趣味や仕事でとことん使い倒せるような無骨なクルマでした。

スペック

メーカー トヨタ | Toyota
モデル カローラフィールダー
グレード EX (2019年式)
ボディサイズ 全長4,400×全幅1,695×全高1,475mm
ホイールベース 2,600mm
車両重量 1,120kg
エンジン 1,496cc直列4気筒エンジン
最高出力 80kW(109ps)/6,000rpm
最大トルク 136Nm(13.9kgm)/4,400rpm
トランスミッション CVT
駆動方式 FF
燃料 無鉛レギュラーガソリン
WLTC燃費 19.8km/L
トランク容量 (後部座席利用時) ※ 407L
価格 (税込) 187万8,300円〜
メーカーサイト (税込) https://toyota.jp/corollafielder/

※トランク容量はVDA法

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