惜しまれつつも2021年12月末で閉館したメガウェブ (MEGA WEB)。
トヨタの都市型ショールームとして現行車種を展示する一方、世界各国の名車・旧車を展示しているエリアもありました。
この記事ではそんな「ヒストリーガレージ」を写真とともに振り返ります。
(現行車種を展示していたエリア「トヨタシティショーケース」は別記事で紹介していますので、よろしければそちらもどうぞ。
・トヨタ シティショウケース: 主にトヨタの現行車種を展示しているエリア
・ヒストリーガレージ: 自動車業界の往年の名車をレストアし、展示しているエリア
・ライドスタジオ: お子様向けの運転体験エリア
ヴィーナスフォートに直結していたので、デートついでに立ち寄った人も多いのでは?
近未来的な空間に広々と現行車種を展示しているトヨタシティショーケースと異なり、ヒストリーガレージはこじんまりとした空間です。
ヴィーナスフォートの中にあることもあり、 外観からどこかクラシカルな雰囲気が感じられます。
まずは2階から。
暗闇の中に高度経済成長期の日本が浮かび上がります。
ヒストリーガレージは2階建てで、メインエリアは2階。
真っ黒な空間に、日本のクラッシックカーがポツポツと展示されています。
上記写真のエリアは高度経済成長期の日本というテーマでまとめられており、関東におけるレトロテーマパークの1つでした。
展示されているクルマも魅力的ですが、雰囲気をかたち作る小物類も魅力的です。
昭和のどこかの街にタイムスリップしたかのような気分。
ついさっきまで人がいたかのようなリアルさです。
1960年(昭和35年)の大卒初任給は約13,000円だったようなので、サンドイッチの値段も納得です。
東京オリンピックのグッズらしき灰皿が展示されているので、やはり1960年代をモデルにしているのでしょうか。
当時の時代背景にしっかり沿って雰囲気が作られており、さすがのこだわりです。
しかしここはヒストリーガレージ。やはり主役はクルマです。
ここからは文章は少なめ、写真は多めでご紹介します。
クルマ好きでなくともテンションが上がるような、クラシカルなクルマが随所に展示されていました。
通常の博物館と異なり立ち入り防止策がないので、近寄って車内の様子を観察したり、一緒に写真を撮ったりすることもできる貴重な場所でした。
ヒストリーガレージの2階にはショップも併設されており、海外のミニカーや自動車雑誌を入手することもできました。
最後の記念に何か買おうかとも考えましたが、訪問日時点でショップは閉店しており、ミニカーのディスプレイ棚が残るのみでした。
ヒストリーガレージには自由に出入りできるバルコニーもありました。
このあたりはヨーロピアンな雰囲気になっており、下を望むと噴水が。
実はこの小道はメガウェブの試乗コーナー「ライドワン」のコースになっており、ドライバーはこの噴水を1周して直線コースに戻ることになります。
バルコニーにもコスモスポーツ、セリカなどの名車が展示されています。
以前訪問したときはハコスカもバルコニーに展示されていたと記憶しているので、車両の展示場所は定期的に入れ替えているようです。
続いて1階も。
1階に降りてきました。
1階にもクルマが展示されているほか、ショップとカフェも併設されています。
こちらのショップは訪問時も健在で、ミニカーやステッカーが所狭しと並べられていました。
1階の目玉の1つが、こちらのレストアピット。
ヒストリーガレージで展示されている車両は、こちらのレストアピットで職人さんがレストアしたもの。
この日はディーノとマスタングコンバーチブルがレストア中でした。
残念ながら職人さんの姿は見えませんでしたが、メンテナンスの様子を間近で見られるのは楽しいものでした。
また「モータースポーツヘリテージ」というエリアでは、実際にレースに参戦したクルマなどを展示することで、モータースポーツの魅力と歴史を発信していました。
この日はカローラレビンや2000GTなど、トヨタの名車が展示されていました。
最後に
お台場という近未来的な場所にありながら、数十年前の空気を味わうことができたヒストリーガレージ。
トヨタの施設でありながらメーカーにこだわらず名車を保存・展示する姿勢に改めて心を掴まれました。
22年間ありがとう。お疲れさまでした。
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