ダイハツ魂の詰まったコンパクトSUV。トヨタ ライズをレビュー。

トヨタ ライズ

自動車ポータルサイト「MOTA」による「コンパクトカー新車人気車種ランキング(2023/1/14版)」にて、
1位を獲得したクルマ。
それが今回ご紹介する、トヨタ ライズです。

ダイハツ ロッキーのOEM車として生産されたライズはどのようなクルマなのでしょうか?
写真たっぷりでレビューします。

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コンパクトながら、しっかりSUV顔。

トヨタ・ライズのフロント
フロント

外装からチェックしていきましょう。
まずはフロント。

最近のクルマらしくヘッドライトはつり上がった見た目。
コンパクトカーはずんぐりむっくりなスタイルになりがちですが、
このヘッドライトのおかげでスタイリッシュな印象を与えています。

トヨタ・ライズのサイドビュー
サイド

サイドビュー。
SUVらしく全体的に角張ったデザインを維持しつつ、コンパクトにまとまっていてバランスが良いです。
ライズの全長は3,995mmで、これはトヨタ ヤリスの3,940mmに迫る短さです。

トヨタ・ライズのバック
うしろ

バックはこんなデザインになっています。
全体的に四角いデザインを採用しており、オフロードも似合うワイルドなルックスです。

遠目で見るとしっかりSUVらしいエクステリアでありながら、
間近で見ると「これなら取り回ししやすそう」と感じさせるサイズ感になっています。

遊びゴコロ満載。個性的なインテリア。

トヨタ・ライズのフロントシート
フロントシート

続いて内装です。
全体的に、シンプルながらも遊びゴコロのあるデザインが満載。
細かく見ていきましょう。

トヨタ・ライズのステアリング
ステアリング

試乗したグレード「X」では、ウレタン製ステアリングが採用されています。
グレード「X」にはステアリングスイッチは標準装備されていないようですが、試乗車ではオプションで装着されていました。
とはいえ音量のコントロールボタン程度しかなく、少し寂しい印象…

トヨタ・ライズのメーター
メーター

メーターはアナログ式ですが、レトロな文字盤デザインが可愛らしいです。

中央にはマルチインフォメーションディスプレイを装備。
平均燃費やトリップメーターといった運転に関する情報が表示されるのですが、
表示切替のためにはハンドルの穴に手を突っ込んでメーター下の“DISP”ボタンを押す必要があり、
運転中の操作は難しいと感じました。
(試乗車は2021年式でしたので、最新モデルでは改善されている可能性があります。)

トヨタ・ライズのセンターコンソール
センターコンソール

こちらはセンターコンソール。

グレード「X」ではダイヤル式エアコンが装備されます。
(ひとつ上のグレード「G」からはオートエアコンが標準装備)

必要最低限のスイッチ類が並ぶコンソールですが、
エアコン吹出口の形状やハザードスイッチの造形が独特で、個性的なインテリアに仕上がっています。

トヨタ・ライズのシフトノブ
シフトノブ

こちらはシフトノブ。
本革巻き仕様ではありませんが、
パネルにはダイヤモンド形状の装飾がされており、シンプルながらも安っぽさを感じさせない工夫が垣間見えます。

トヨタ・ライズのサイドブレーキ
サイドブレーキ

サイドブレーキは今時珍しいレバー式。
その後ろの肘掛けは深底の収納ボックスになっています。

トヨタ・ライズのドリンクホルダー
ドリンクホルダー

ちなみにドリンクホルダーはセンターコンソールではなく、
ドア横のエアコン吹出口の前に装備されています。

浅底気味に作られているため、大きいペットボトルを入れると少しグラつくかもしれません。
倒れることはなさそうですが、不安であればドアポケットなどを活用しましょう。

トヨタ・ライズのドアポケット
ドアポケット

そうしたニーズを想定してか、ドアポケットにもドリンクホルダーを装備。
蓋付きコーヒーなどはステアリング横、ペットボトル類はドアポケットという位置づけなのかもしれません。

トヨタ・ライズの後部座席
後部座席

続いてシートを見ていきましょう。
シート生地は画像のような幾何学的なデザインが施されています。
ちなみに後部座席に肘掛けはありませんでした。

トヨタ・ライズのスペース
スペース

身長168cmの私が後部座席に乗り込むと、膝下の余裕はこんな感じ。
イメージとしては飛行機のエコノミー座席くらいの余裕があります。
フロントシートとのスペース必要十分に確保されており、ある程度の長距離ドライブも快適に過ごせそうです。

トヨタ・ライズの後部座席のドア
後部座席のドア

上記画像は、ドアを最大限開いたところ。
開口部も広く取られており、乗り降りも問題ありません。

トヨタ・ライズのトランク
トランク

最後はトランクです。
ライズのトランク容量はリアシート使用時でも369L
小さい車体にも関わらず、一回り大きいC-HR (318L) よりも容量が大きくなっています。

トヨタ・ライズのトランク
シートを倒したところ

シートを倒すとこんな様子。
トランクの床面とシート背面がつながっており、フルフラットではないものの比較的フラットです。
大人1人が斜めに寝れば、車中泊もできるかも?

運転してみて

トヨタ・ライズのリア
リア

ここからは、ライズを実際に試乗した所感になります。

結論から言うと、十二分な走りに感じられました。
コンパクトボディが幸いして、車両重量はたったの970kg。
それでいて最大トルクは113N・mとそこそこ。

その甲斐あって立体駐車場の上り坂や高速の合流などでも、申し分ないパワーを見せてくれました。

トヨタ・ライズのリア
リア

またコンパクトなボディサイズのため小回りが効いて取り回しがしやすく、東京都内の狭い道でも問題なし。
一方で車高もそれほど高くないため、SUVらしい「見下ろすような視点」はあまり味わえないかもしれません。

ライズは、基本設計 / 開発 / 生産をダイハツが行うOEM車。(ダイハツ ロッキーの兄弟車)
そう聞くと、コンパクトだからといって妥協しないダイハツのクルマづくりを垣間見たような気がしました。

総評

トヨタ・ライズ

総評をまとめると以下のようになります。

STRENGTH

  • SUVらしい見た目でありながら、取り回しがしやすいボディサイズ
  • 必要十分なエンジン×車両重量
  • 遊びゴコロのあるインテリア

WEAKNESS

  • 少し操作しづらいマルチインフォメーションディスプレイ

ダイハツのDNAを秘めた、トヨタ ライズ。
小さいながらもしっかりSUVで、街乗りからアウトドアまで幅広くこなす相棒となることでしょう。

スペック

メーカー トヨタ | Toyota
モデル ライズ
グレード X (2021年式)
ボディサイズ 全長3,995×全幅1,695×全高1,620mm
ホイールベース 2,525mm
車両重量 970kg
エンジン 996cc直列3気筒インタークーラー付ターボエンジン
最高出力 64kW(87ps)/6,000rpm
最大トルク 113Nm(11.5kgm)/4,500rpm
トランスミッション CVT
駆動方式 FF
燃料 無鉛レギュラーガソリン
WLTC燃費 20.7km/L
トランク容量 (後部座席利用時) ※ 369L
価格 (税込) 171万7,000円〜
メーカーサイト (税込) https://toyota.jp/raize/

※トランク容量はVDA法

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